3-1人生の役目①世界は交響曲

運命の物語は
自分の形に合わせて テーマが生まれ
縁が生じて 出来事が起きて 摩擦が起きて 成長していく物語

心のセンサーに従って、良いと思うことをやってみる
そして失敗して成長していく物語

そんな物語をテーマを変えながら何度も繰り返していきます。
川の中で転がる石のように少しずつ削れて磨いて美しい丸になる。

「えぇー何度もやるの?メンドくさい」と思うかもしれませんが
そう言うものなのです。
形やテーマに早く気がついて、磨いていくとさっさと進んでいきます。
進むたびに、ぶつからなくなるので楽になります。
ほとんどの不幸は世界や社会との摩擦です。
どんどん楽になります。不幸なこと困ることが減っていきます。

よくスピチュアル系の人とかが「魂のレベルが高い」とか言いますが
たぶんコレのことだと思います。
なので「高いとか低い」とか比べようが無いものです。
だってフルート奏者のレベルとサッカー選手のレベルを比べても
何の意味もないことだと思いませんか?
私には私の魂レベルがあって、誰かには誰かのレベルがあって
全く同じ形も物語もありませんもの。
まぁざっくり上手い下手はありますけどね。

さて自分の形を磨いて成長していく人を見ているうちに
気がついたことがあります。
少しずつ何度もテーマを乗り越えていくのですが、
最初は生まれ持った歪みと向き合っていきます。
我が強いとか、気が弱いとか、欲張りだとか。
子供の時から現れて何度もぶつかる場所です。

そして生まれ持った歪みを磨いていくと、
少しづつ範囲が拡がっていきます。
自分の歪み→家族の歪み→組織の歪み→社会の歪みって感じに。

たまに「私の魂の役目は何ですか?」とか聞かれるのですが、
たぶん壮大なお役目を言って欲しいのだとは思うのですが、
いつだって「自分の人生をちゃんと生きること」です。
自分の歪みにちゃんと向き合って乗り越えていくと
少しずつ範囲が拡がっていきます。
生まれ持って役目があるのではなく、成長していくうちに
発生していくモノのみたいです。

だんだん磨いていく範囲が拡がっていき
そのうち大きな役目になっていく感じです。

そもそも世界はみんな繋がって動いています。
私のイメージだとオーケストラで奏でる音楽みたいです。
ある人はバイオリンの担当、別の人はフルートの担当といった具合に
自分の楽器を持っていて、それぞれが音を出して
大きな交響曲を奏でていきます。
どの楽器の担当が偉いとかそういうものではありません。
「私シンバル担当でバイオリンの方が華やかで羨ましい」とかは
もしかしたら、あるのかもしれませんけども
たぶんプロの奏者は自分の楽器に誇りを持っていると思います。

最初から大舞台には立てません。最初は自分一人で奏でて練習する。
次は家族や友人の前で奏でる。やがて小さな町のステージに立ち。
そしていつか、自信と誇りを胸に大舞台に立つ。
人生や運命もそんな感じで「役目」と呼んでいるモノも同じです。

どの楽器や役目が偉いとか比べられるものではありません。
自分の形を磨き、自信と誇りを持って自分の音楽を奏でる。
いつだって「自分の人生をちゃんと生きること」です。